各市町村の南北朝に関する文化遺産について
場所名 | 住所 | 関連 | アクセス |
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関城跡 | 茨城県筑西市関舘 | 関宗祐父子の墓と伝えられる宝篋印塔がある。その南側に宗祐と親房の偉業を讃える石碑が残る。 | 車・マイクロバス |
伊佐城跡 | 茨城県筑西市中舘 | 北畠親房を助け大宝城・関城と呼応し、高師冬軍と戦ったが落城し、以後廃城となった。 | 車 |
宝篋印塔 | 長野県大鹿村大河原4891 | 地元では九輪の塔と称し、後醍醐天皇第八皇子であり、征夷大将軍として南朝復興に奮戦した宗良親王の御墓標塔として崇敬している。宇佐八幡神社の境内に建立。 | 車・マイクロバス |
信濃宮 | 長野県大鹿村大河原4797 | 宗良親王を祀った神社。信濃宮奉賛会により昭和23年に建立された。 | 車・マイクロバス |
大河原城址 | 長野県大鹿村大河原1892 | 土豪香坂氏の居城で、興国4(1343)年、宗良親王を迎え、南朝の東国における勢力挽回の拠点となった。親王はこの城より幾度となく出撃するも利あらず、元中2(1385)年、大河原の地で薨去されたと伝わる。 | 車・マイクロバス |
香坂高宗墓 | 長野県大鹿村大河原2047 | 香坂高宗は大河原城主として宗良親王に忠節をつくした人物で、応永14(1407)年に大河原城にて没する。宗良親王への忠節に対して大正4(1915)年、高宗に特旨をもって従四位が贈られている。 | 車 |
笠置寺 | 京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29 | 元弘元(1331)年8月、後醍醐天皇が入山され、約1ヶ月の間、鎌倉幕府軍との戦乱の舞台になりました。笠置寺には、後醍醐天皇行在所跡など各所に元弘の戦の跡が残っています。 | |
村上義光墓 | 奈良県吉野町吉野山16 | 護良親王の忠臣村上義光の墓がある。 | 徒歩 |
後醍醐天皇陵 | 奈良県吉野町吉野山1024 | 後醍醐天皇の御陵。塔尾陵や延元陵とも呼ばれる。如意輪寺の裏山に位置し、京都の方向である北を向いて築かれている。 | 徒歩 |
吉野朝宮跡 | 奈良県吉野町吉野山2494 | 後醍醐天皇が皇居とされた実城寺があったとされる。廃寺となった後は、南朝妙法殿が建立され、南朝四帝らが祀られている。 | 徒歩 |
金峯山寺 | 奈良県吉野町吉野山2498 | 大塔宮護良親王が鎌倉倒幕に挙兵した際の本陣跡や二天門跡、吉野朝宮跡を境内に残す寺院である。毎年10月15日には、御聖忌法要が行われ、南朝妙法殿にて南朝四帝ならびにその忠臣らを慰める法要が営まれている。 | 車・徒歩 |
如意輪寺 | 奈良県吉野町吉野山1024 | 後醍醐天皇の勅願寺であり、楠木正行ゆかりの寺院である。本堂の裏山には後醍醐天皇の御陵がある。 | 車・徒歩 |
𠮷水神社 | 奈良県吉野町吉野山579 | 住僧の宗信法印が吉野へ潜行された後醍醐天皇をお迎えし、一時、行在所となった。 | 徒歩 |
吉野神宮 | 奈良県吉野町吉野山3226 | 後醍醐天皇の尊像が祀られており、本殿、幣殿、拝殿などは京都の方向である北面を向いて建てられている。 | 車・徒歩 |
宗信法印墓 | 奈良県吉野町吉野山 | 𠮷水院の住僧宗信法印の墓がある。 | 徒歩 |
賀名生皇居跡堀家住宅 | 奈良県五條市西吉野町賀名生1 | 後醍醐天皇が吉野への向かう途中西吉野に立ち寄られ、天皇を手厚くもてなした「堀孫太郎信増」の邸宅。その後、後村上、長慶、後亀山天皇の皇居となった。 | 車・バス |
北畠親房公墓 | 奈良県五條市西吉野町賀名生18 | 後醍醐天皇、後村上天皇の2代にわたり仕え、南朝の中心として活躍した公家の墓。 | 車・バス |
大塔宮遺跡碑 | 奈良県五條市大塔町殿野334(西教寺) | 大塔宮は逃避の末、大塔の地で郷士戸野兵衛の助けを得て、この地で安堵の日々を送った。 | 車 |
賀名生の里 歴史民俗資料館 | 奈良県五條市西吉野町賀名生5 | 南朝時代の貴重な歴史資料、西吉野地域の生活文化の道具などの展示。 | 車・バス |
瀧川寺 | 奈良県吉野郡上北山村小橡228 | 嘉吉3(1443)年の禁闕(きんけつ)の乱後、北山の宮(後亀山天皇玄孫)が瀧川寺に神器を持って潜匿された。長禄元(1457)年、主家を再興しようとしていた赤松家遺臣によって宮が殺害され、これを知った村人たちは、神器と御首を奪い返し、瀧川寺に手厚く埋葬した。宮の御墓は今日でも寺内にあり、後南朝哀史の君として崇められている。 | 車・マイクロバス・コミュニティーバス |
北山宮 | 奈良県吉野郡上北山村小橡807 | 後亀山天皇立孫とされる尊秀王(自天王)を祭神とする。王は神器(玉璽)を滝川寺に奉じて南朝の復興を図られたが、長禄元(1457)年12月2日赤松の残党に襲われて御討死。変後この地方民や遺臣が宮を追慕して祠を造営し、今も村民に護持され崇められている。 | 車・マイクロバス・コミュニティーバス |
大杣公園と良成親王墓 | 福岡県八女市矢部村北矢部 | 良成親王墓がある。10月8日には大杣公園祭が開催。 | 車・マイクロバス |
大円寺と星野史料館 | 福岡県八女市星野村2702 | 懐良親王の位牌が安置され、毎年3月27日に懐良親王法要が行われる。敷地内には史料館があり、懐良親王ゆかりの資料が展示してある。 | 車・マイクロバス・私営バス |
猫尾城跡 | 福岡県八女市黒木町北木屋 | 南北朝時代にたびたび戦場になった黒木氏の居城。 現在は本丸の石積などが残り、城山公園として整備されている。 | 車・マイクロバス |
黒木のフジ | 福岡県八女市黒木町黒木5-2 | 良成親王のお手植えと伝わる。毎年4月中旬~5月上旬にかけて八女黒木大藤まつりが開催される。 | 車・マイクロバス・私営バス |
小野神社の大銀杏 | 福岡県八女市星野村730 | 境内には⾼くそびえる銀杏の⼤⽊があり、親王お⼿植えと伝承されている。 | 車・マイクロバス・私営バス |
山内のチシャノキ | 福岡県八女市山内555 | 懐良親王が戦勝して肥後の菊地一族のもとへ向かう途中宴を催し、その跡にチシャノキが生えたと伝わる。 | 車・私営バス |
御手負いの水と鷹取越え古道 | 福岡県八女市星野村6026 | 大保原の戦いで、傷を負った親王が、この湧水で傷口を洗ったという伝承から「御手負いの水」と呼ばれる。 | 車・マイクロバス |
将軍木 | 熊本県菊池市隈府 | 後醍醐天皇の皇子懐良親王お手植えとも、ついた杖から芽吹いたともいわれる椋の古木。樹齢650年以上といわれる県指定天然記念物。10月13日の菊池神社秋の例大祭には、この将軍木を懐良親王に見立てて、御松囃子御能が奉納される。 | 車・マイクロバス |
松囃子能場 | 熊本県菊池市隈府 | 将軍木の正面に位置する能舞台。建立されたのは江戸時代後半であるが、中世から途絶えずに継承されてきたと考えられる。県指定有形民俗文化財。10月13日の菊池神社秋の例大祭には、正面の将軍木を懐良親王に見立てて、御松囃子御能が奉納される。 | 車・マイクロバス |
菊池神社(守山城跡及び内裏尾) | 熊本県菊池市隈府 | 明治3年に、代々の菊池当主を祭神として建立された。中世は菊池市の本城守山城であり、後背の尾根には懐良・良成親王が祀られている | 車・マイクロバス・大型バス |
北宮阿蘇神社 | 熊本県菊池市北宮 | 17代当主武朝が阿蘇神を勧請したと伝えられる。武朝が大願主として奉納した木造男女神坐像、伝征西将軍宮軍配扇がのこる。 | 車・マイクロバス |
菊池氏遺跡 | 熊本県菊池市深川・北宮 | 菊池氏が最初に居を構えたと伝えられている北宮館跡(菊之城跡)・北宮阿蘇神社・川港や護岸施設と考えられる石組遺構を総称して菊池氏遺跡と称する。 | 車 |
菊地五山 | 熊本県菊池市内 | 15代当主武光が鎌倉五山制度に倣って制定。大琳寺・東福寺・南福寺・西福寺・北福寺、さらにその上に正観寺が位置付けられている。 | 車 |
各市町村の南北朝に関する行事について
月 | 日付 | 行事名 | 場所 | 主催 | 内容 |
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4月 | 毎年 29日 | 信濃宮李花の祭り | 長野県信濃宮神社 | 信濃宮神社 | 毎年4月に信濃宮で開催される宗良親王を偲ぶ祭り。李花の舞、大鹿太鼓等が奉納される。等が奉納される。元中2 (1385) 年親王は大河原にて薨去せられた。村人は永く供養を続け尊敬し今日に至っている。現在、その行事は親王を御祭神とする信濃宮神社の祭礼として受け継がれ、親王が梨花集や新葉集を編まれた歌人でもあったことから李花の祭りと名付けられている。 |
9月 | 毎年 23日 | 五條家御旗祭り | 福岡県八女市黒木町五條家 | 五條家宝物顕彰会 | 後醍醐天皇が懐良親王を征西将軍に任じられたときに授けられた八幡大菩薩旗や、国重要文化財五条家文書等をはじめとした宝物が一般公開される。 |
毎年 27日 | 後醍醐天皇御忌法要 | 奈良県如意輪寺 | 如意輪寺 | 後醍醐天皇崩御の日である9月27日に開催。後醍醐天皇の尊霊をお慰めする法要が営まれる。 | |
毎年 27日 | 吉野神宮 秋の大祭 | 奈良県吉野神宮 | 吉野神宮 | 後醍醐天皇崩御の日である9月27日に開催。祭典では 浦安の舞の奉納や民謡踊り、奉納詩吟などが催される。 | |
10月 | 毎年 8日 | 大杣公園祭 | 福岡県八女市矢部村大杣公園 | 八女市 | 良成親王の命日と伝わる10月8日に、式典を開催し、公卿唄や浦安の舞を奉納する。 |
毎年 13日 | 菊池の松囃子(御松囃子御能)奉納 | 熊本県菊池市隈府 松囃子能場 将軍木 | 菊池神社 | 後醍醐天皇の皇子懐良親王を菊池に迎えた際に正月の祝言として演じた能が現代までのこっている。能場前の将軍木を親王に見立てて奉納する。国指定重要無形民俗文化財 | |
毎年 15日 | 金峯山寺御聖忌法要 | 奈良県南朝妙法殿 | 金峯山寺 | 金峯山寺一山僧侶総出仕により、後醍醐天皇陵に正式参拝後、南朝妙法殿において南朝四帝、並びに忠臣らの慰霊法要が営まれる。 | |
11月 | 毎年 11日 | 関公墓前祭 | 茨城県筑西市関舘地内(関宗祐公墓前) | 自治会 | 関宗祐父子をたたえ、落城の日を命日として毎年11月11日に関公の墓の前で墓前祭を行っている。 |
2月 | 毎年 5日 | 朝拝式 | 奈良県川上村金剛寺 | 川上村朝拝式保存会 | 自天皇をしのび、かつて王が三之公御所において執行されていた新年の拝賀の儀式 |
3月 | 毎年 27日 | 懐良親王法要 | 福岡県八女市星野村 大円寺 | 懐良親王顕彰会 | 命日とされる3月27日に懐良親王をしのぶ法要が行われている。 |